ぷろみん

プログラミング的な内容を扱ってます

何かを深く学ぶには参考書やカンファレンスよりもブログの方が良い

私の友人がセキュリティスペシャリストに一発合格していたので、どうやって学習したか聞いてびっくりしたことがあった。

友人は「セキュリティに詳しい人のブログを頻繁に読んでいた」と答えたのだ。
参考書でも過去問でもなくブログが一番自身の助けになったと彼は考えたという事実に驚いた。

しかし、考えてみると納得のいく部分は多い。
私が人よりも少しばかりC++に詳しくなったのもC++の規格に詳しい人のブログを愛読していたためだった。

思うに、ブログにはどうでも良い情報が含まれているからこそ大事なのだと思う。
C++の草案や提唱された経緯を知ることはC++のプログラミングには役に立たないかもしれない。
しかし、C++の向かっている方向を知ることは現代の良いコードに近づく良いヒントになる。

variant, visit, concept等を見ても継承以外のアプローチを求めているには明らかだし、autoを積極的に使った方が移植性が高くなる機能追加が多いことも分かる。
継承を使っているコードやautoを禁止しているプロジェクトが扱いづらくなっていくということが簡単に読み取れる。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉で表現されるように今一度歴史を追ってみると楽しいと思う。
機能紹介の参考書には継承を使うのはやめましょうとは書いてないし、新しい機能が解決する問題についても触れていないことが多い。
新機能は開発者に「更新に追従するの大変だよ」と言わせるために追加されるわけではないのだ。